「最近、肩が上がらない」「髪を結ぶのもつらい」――そんな症状が出ていませんか?
40代~50代に多く見られる肩の痛みや可動域制限は、いわゆる「四十肩(肩関節周囲炎)」の可能性があります。
🔹 四十肩とは?
四十肩(または五十肩)とは、加齢や生活習慣により肩の関節やその周囲の筋肉・腱・関節包に炎症が起こることで、痛みや動かしづらさを感じる症状です。
正式名称は「肩関節周囲炎」。四十肩と五十肩は同じ症状で、発症年齢の違いによる呼び方の差だけです。
🔹 主な原因
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長年の姿勢の悪さ(猫背・巻き肩など)
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運動不足による筋肉のこわばり
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デスクワークなどで肩関節を動かす機会が少ない
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ホルモンバランスの変化や血流の低下
特に現代人はスマホやパソコン作業が多く、肩周囲の筋肉が固まりやすいため、発症する方が増えています。
🔹 症状の特徴
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急性期(痛みが強い時期)
肩を動かすだけで激痛が走り、夜中にズキズキと痛むこともあります。 -
慢性期(痛みが落ち着く時期)
痛みは軽減しますが、肩が上がらない・後ろに回らないなど可動域が狭くなります。 -
回復期
少しずつ動かせる範囲が広がり、日常生活が楽になります。
🔹 整骨院での対処法
整骨院では、痛みの程度に合わせて施術を行います。
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急性期:炎症を悪化させないよう、痛みがきつくならないように無理のない、動かせる範囲の中での運動療法や手技療法で施術します。
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慢性期~回復期:手技による筋肉やその他の組織へのアプローチ、関節の可動域改善を目的としたストレッチやエクササイズを行います。
必要に応じて、自宅でできるセルフケアやストレッチ指導も行い、再発防止をサポートします。
🔹 自宅でできる簡単ストレッチ
痛みが落ち着いてきたら、以下のようなストレッチをおすすめします。
① タオルストレッチ
タオルを背中で上下に持ち、上の手で下の手を引き上げるようにして肩を動かします。
(※痛みが強い時は無理に行わないようにしましょう)
② 壁を使った可動域ストレッチ
壁に手をつき、少しずつ指を上に歩かせていき、肩をゆっくりと伸ばします。
🔹 放置はNG!
「そのうち治るだろう」と放置してしまうと、関節が固まり**“凍結肩”**と呼ばれる状態になり、回復までに長期間かかることがあります。
早めに整骨院で適切な施術を受けることで、回復を早めることができます。
肩の痛みや動かしづらさを感じたら、無理せず一度ご相談ください。
早期対応が、痛みの改善と再発防止のカギになります。