日常生活の中で「膝の痛み」を感じたことはありませんか?
階段の上り下りや立ち上がり動作のときに痛む、歩くときに違和感がある、正座ができない――そんな症状で悩む方はとても多くいらっしゃいます。特に中高年層だけでなく、スポーツをする若い世代にも膝痛は増えています。今回は、膝痛の主な原因と整骨院で行うアプローチについてご紹介します。
■ 膝痛の主な原因
膝の痛みの原因は、大きく分けて次のようなものがあります。
-
加齢や筋力低下による変形性膝関節症
加齢に伴い、膝関節の軟骨がすり減ることで炎症や変形が起こり、痛みや腫れが出ることがあります。特にお尻や太ももの筋力が低下すると、膝への負担が増えて症状が悪化しやすくなります。 -
スポーツや日常動作によるオーバーユース(使いすぎ)
ランニングやジャンプ動作が多いスポーツでは、膝蓋腱炎(ジャンパー膝)や腸脛靭帯炎(ランナー膝)といった炎症が起こりやすくなります。フォームの崩れや筋バランスの乱れも要因のひとつです。 -
姿勢や骨盤の歪み
骨盤や股関節の位置がずれていると、膝関節に不自然な負担がかかります。特にO脚やX脚の方は、膝の内外どちらかに過剰なストレスが集中しやすい傾向にあります。
■ 整骨院での施術と改善方法
整骨院では、まず痛みの原因をしっかりと見極めることから始めます。単に膝だけを見るのではなく、骨盤や足首、姿勢全体のバランスをチェックすることが大切です。
主な施術内容は以下の通りです。
-
手技療法(筋肉の緊張を緩める)
膝周辺の筋肉や太もものハリをほぐし、血流を改善することで炎症を抑え、回復を促進します。 -
骨盤・姿勢矯正
身体の歪みを整えることで、膝関節への負担を軽減します。正しい姿勢を維持できるようになると、再発予防にもつながります。 -
ストレッチ指導
自宅でできるストレッチ・筋トレを指導し、日常生活でのケアもサポートします。
■ 自分でできる膝痛予防のポイント
膝の痛みを防ぐためには、日常の習慣も大切です。
-
太ももの前側(大腿四頭筋)やお尻の筋肉を意識的に鍛える
-
長時間の立ちっぱなしや正座を避ける
-
体重を適正に保つ
-
入浴などで血流を促し、筋肉を柔らかく保つ
これらを心がけるだけでも、膝への負担を大きく減らすことができます。
膝の痛みは、放っておくと慢性化し、日常生活に支障をきたすこともあります。
「少し違和感があるな」と感じた段階で早めに整骨院へご相談ください。正しいケアと施術で、膝はしっかりと回復していきます。