多くの人を悩ます腰部脊柱管狭窄症は最初は不良姿勢によって生じた腰椎の小さな歪みに過ぎないが小さなダメージが少しずつ蓄積すると椎骨、椎間板、靭帯などが徐々に変性し脊柱管が狭まるため腰部脊柱管狭窄症に繋がります。
人間の背骨は体の重さや衝撃、負担を逃がすためS字カーブを描いていますが、このS字カーブが崩れると例えば腰椎の1カ所だけに負担が集中するため狭窄症になっていきます。
この1カ所だけに集中した負担を分散させるためには腹筋と背筋だけでなく体幹に注目する必要があります。
体幹とは『体を支える筋骨格』で背骨が家の柱なら柱を支える土台が骨盤の中心にある仙骨です。
なので背骨と骨盤を支える筋肉を自分でケアしてあげることができれば脊柱管狭窄症の症状は和らいでくれます。
今回はこの背骨と骨盤を支える筋肉を自宅で簡単にケアできる体操をいくつか御紹介させて頂きます。
8の字スクリュー体操
①両足を広げて立つ
②8の字を描くように腰を動かす
③反対回りにも腰を動かす
この体操では背骨を支える深層筋を鍛えることができます。
出来る人は8の字を描いて腰を動かす際に腹式呼吸をしながら行なってみましょう。
これを5回ずつ行なって1セットとします。
朝、昼、晩の1日3回で1セットずつ行なってください。
蹴り出し体操
①脱力した状態で立ってもらい片足ずつ行う
②膝を曲げて前に足を蹴り出す
これだけで腰椎と骨盤、左右の大腿骨を繋ぐ筋群の総称である腸腰筋をほぐすことが出来ます。
硬くなった腸腰筋がほぐれて柔軟になれば骨盤の位置が正され、その骨盤を通る坐骨神経の圧迫も解消されます。
これを左右5回ずつで1セット。朝晩5セット行なってください。
ゴロゴロ体操
①仰向けで横になりリラックスした状態で両手で膝を抱える
②息を吐きながら両膝を胸に近づけて、その状態を保って深呼吸しながらゆっくり5つ数える
これを10回繰り返し1セットとします。
朝、晩1セットずつ行なってください。
途中で疲れたら無理をせず足元に置いてある椅子に足を乗せて休んでください。
今回はこのような体操を書かせてもらいましたが、自分で出来るケアには限界があります。
脊柱管狭窄症でお困りの方やこの記事を御覧になられて分からないという所がある方は一度、是非当院へ御相談して下さいね♪